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お祭りって、なに?お祭りの意味と起源

今日は保育園で、お祭りがあるらしい。娘は、朝からその話でいっぱいだった。

「みんなで集まって、遊ぶんだよ」
「ボールをすくうやつとか」(ボールすくい?)
「投げるやつとかあるんだよ」(射的?)

娘にとって、お祭りは、完全に「遊ぶ場所」のようだ。
「じゃあ、なんでお祭りをするか、わかる?」そう聞いてみた。

「なんでー? どしてー?」
娘から、質問が返ってきた。

お祭りの起源|神様を呼ぶために楽しくする

祭とは誰がどこで考えたのか。

調べてみると、話は、日本神話までさかのぼる。天照大神が、岩戸に隠れてしまったとき。他の神々は、なんとかして、その岩戸を開けさせようとした。そこで彼らがやったのは、静かに祈ることではなかった。歌い、踊り、賑やかな宴を開いたのだ。その騒がしさに誘われて、天照大神は、岩戸から顔を出した。

これが、日本のお祭りの原型と言われている。

有名な『岩戸隠れ(いわとがくれ)』の伝説。

つまり、最初から「静かな祈り」と、「賑やかな楽しみ」は、対立するものではなかった。賑やかにすること自体が、神様への働きかけであり、一種の“お供え”的な役割を担っていたのだろう。

神輿の歴史|神様が町までやってくるという発明

平安時代になると、神輿が登場する。それまで、神様は社の奥にじっと鎮座しているものだった。でも神輿ができたことで神様自身が、町に降りてきて人々の暮らしのすぐそばまで練り歩くようになった。

そして江戸時代。
都市が大きくなるとともに、お祭りの規模も、熱量も、爆発的に膨らんでいく。

江戸の人々は、神輿や衣装の豪華さを競い合うことに異常なほどの情熱を注いだという。
ある研究者は、こう言っている。「江戸時代の人たちにとって、仕事、娯楽、信仰は、はっきり分かれていなかった。全部が混ざり合っていた。」神聖であることと、楽しいことは同じことになっていた。

だから娘が祭りを“遊び”と捉えていることは、あながち間違いでもない。

人は、楽しそうな場所に集まる

僕は、マーケティングの仕事をしている。だから経験的に、いつも思っていることがあって、人は「楽しそうな場所に集まる」ということ。

正直、この法則が神様にまで当てはまっていたとは思わなかった。岩戸に隠れた天照大神を誘い出したのも、賑やかで、楽しそうな声だった。

現代のマーケティングも、神話の時代の神様も、結局同じ法則で動いているのかもしれない。

私も、意味なんて知らずにはしゃいでいた

正直に言うと、私も子供の頃お祭りの意味なんてまったく知らなかった。

でもお祭りの日は、特別だった。

いつもなら、ご飯を食べて宿題をして、アニメでも見たら「早く寝なさい」と言われる。でもお祭りの日だけは、親公認で夜更かしができた。夜に出かける。それだけで、もう十分にワクワク。特に焼きとうもろこしが、大好きだった。屋台の光と、太鼓の音を見ると、なぜか胸が高鳴る。綺麗な神輿を、大人たちが必死に担いで、太鼓をどんどん叩いている。

子供心に、「大人たちも、必死だなあ」くらいにしか、思っていなかった。

意味なんて、何もわかっちゃいない。
ただ、楽しかった。
それで良かったんだな、と今なら思う。

娘も今、たぶん、当時の僕とまったく同じ場所にいるんだろう。

お祭りは、人と人が出会う場所でもあった

もう一つ、思い出したことがある。
お祭りに、“好きな子と行く”というのは、思春期にとって、最高のステータスだった。(うちの学校だけだろうか?笑)

残念ながら僕にその経験はなく、親や従兄弟、友達と行っていた。

でも、こうして振り返っていると。お祭りというのは、人と人が出会う場所でもあった。神輿の周りに人が集まり、歌い踊るという古い形は、時代を超えて友達との待ち合わせや、浴衣姿のデートに姿を変えている。

信仰が、いつの間にか、人と人をつなぐ口実になっていた。

娘も普段と違うクラスのお友達やお兄ちゃんお姉ちゃんたちと今日はたくさん会えて、また新たなネタを得て帰ってくるのだろう。

神様がいなくても、祭りは祭りのはず

もちろん保育園のお祭りに、実家の氏神様が来るわけではない。大きな神輿も、出ないだろう。でも、みんなで集まって、楽しい空気を作る。その一番シンプルな核だけは、ちゃんと受け継がれている気がする。

神様がいてもいなくても
人は、集まって楽しむことを不思議と何千年もやめなかった。

「お祭りは、遊ぶこと」

娘の答えは、単純なようでいて、実は一番古い時代から続くお祭りの本質をちゃんと言い当てている。

屋台の光を見ると、今でも、少し胸が高鳴る。
大人になった今でもきっと、私たちはずっとあの賑やかな光に引き寄せられ続けているんだと思う。

今日はなんて聞かれるか今からもう楽しみだ。

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